Microsoft OfficeのExcelファイルに埋め込まれた画像を一気に抽出する方法を探していたところ、奇跡的な方法を発見したのでまとめます。Excelファイルに挿入した画像は抽出できないと思っていませんか?
これから紹介する方法を実践すればExcelに挿入した画像が抽出できるようになります。 抽出方法は複数あるので、初級編、中級編、上級編と3つに分けて解説します。
初級編以外はMicrosoft社が推奨している手法ではない為、必ずExcelファイルのバックアップをした上で実践してくさい。また、 ここで紹介する全て方法は、 Excelに挿入した画像を抽出するだけで、挿入時の画像名を維持したまま画像データを抽出することはできません。
[初級編] Excelファイルとペイントで画像を抽出する方法
初級編として紹介する手法は、Microsoft Excelの開発元でもあるマイクロソフト社の公式ページで紹介されている最も簡単な手法です。
- Excelファイルを開く。
- 画像を選択して、コピーする。ショートカットキー Ctrl + C です。
- ペイントを起動します。
- ペイントにコピーした画像を貼り付ける。ショートカットキーは、Ctrl + Vです。
- ペイントのファイル -> 名前をつけて保存を選択して画像を保存する。
画像が多いと大変な手法ですが、比較的簡単にExcelファイルから画像を抽出することができます。ペイントが見つからないという人は、スタートメニューのアクセサリから探してください。
[中級編] ExcelファイルをHTMLファイル形式保存で画像を抽出する方法
初級編の方法では画像枚数が多いと物凄く大変です。中級編ではExcelファイルから一気に画像を抽出する方法を説明します。ただし、一気に出力できるものの画像が劣化してしまう手法です。画像を劣化させたくない、貼り付けた画像のクオリティで維持したまま画像を抽出したい場合は、初級編、または、上級編を試してください。
- Excelファイルを開く。
- ファイル -> 別名で保存を選択する。
- ファイル形式を.htmlにして保存する。
- htmlファイルと画像が収録されたフォルダが生成される。
HTMLファイルはウェブページを作成するための言語が書かれたものです。HTMLファイル内に画像を挿入する場合は、画像の保存先を記述します。その為、画像が埋め込まれているExcelファイルをHTMLファイル化すると埋め込まれている画像が別ファイルとして出力されます。
[上級編] ExcelファイルをZIPファイル化して画像を抽出する方法
上級編はパソコン操作やファイル拡張子の知識が必要ですが、初級編と中級編の良いとこどりができる手法です。 ただし、 2点だけ注意があります。
- .xlsx形式のみ対応。.xls形式は.xlsx形式で保存しなおすことで画像抽出できるようになります。
- 上級編ではExcelファイルを破壊し、二度と開くことができない状態となるので実践する前にバックアップ、コピーを必ず取ること。
また、上級編ではZIPファイル形式が使い慣れたファイル解凍圧縮ソフトウェアがあると良いです。どのファイル解凍圧縮ソフトウェアを使用したらよいか迷う場合は、7-zipがおすすめです。
- Excelファイルを開く。
- Excel上の画像をすべて選択し、拡大縮小率を等倍100%に戻す。[*1]
- ファイル -> 別名で保存から.xlsx形式で保存する。既に.xlsxファイルである場合は、1と2の手順は不要。
- Excelファイルの拡張子.xlsxを.zipに書き換える。拡張子が表示されていない環境であればコントロールパネルから表示する設定に変えてほしい。
- zip形式がに書き換えたExcelファイルを解凍ソフトで解凍する。
- 解凍されたフォルダを開く。
- xlフォルダ -> mediaフォルダ内にExcleファイルに挿入した画像が保存されている。
[*1] : Excel上で画像を拡大縮小したままだとうまく抽出できないので注意が必要。
ここまでがExcelファイルから画像を抽出する方法です。最後に本記事のタイトルにある再構築をこれから解説していきます。
Excelの画像を簡単に差し替える方法 (再構築編)
再構築と言ってもピンとこないと思いますが、上級編で抽出した画像を書き換えて、ZIPファイル化したExcelファイルに再圧縮させる方法です。簡易的な画像リンク状態を想像してください。
注意点として再構築に失敗するとエクセルファイルは二度と開けなくなります。また、拡張子を書き換えたExcelファイルのみが再構築できるので、解凍済みのデータをZIP形式でファイル圧縮し、拡張子をxlsxに書き換えてもExcelでは開けません。
- mediaフォルダ内の画像を編集する。* 画像サイズ、画像サイズ形式、ファイル名は変えてはならない。
- zip化したExcelファイルを解凍ソフトで開くか閲覧する。
- xlフォルダ -> mediaフォルダを開く。
- 1で作成した画像をドラッグ&ドロップする。
- 追加圧縮、再圧縮を行う。通常、解凍圧縮ソフトが自動的に行います。
- 拡張子をzipからxlsxに戻す。
- Excelで開ければOK。差し替えたい画像に変化があれば成功。
再構築したxlsxファイルのデータ差分
再構築した場合、本当に以前と同じデータなのか?どこか壊れたりしていないのか?
気になる方のために本手順で作成したファイルとオリジナルファイルを比較検証しました。比較には「WinMarge」を使用しました。
ファイルの保存先のディレクトリが異なるだけで、それ以外は違いが見られませんでした。画像に関しては差分として確認はできないようです。裏技的な手法だが簡易的にExcelから画像のエクスポート、画像リンクができるようになります。
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