Illustratorから解像度300のJPEG画像を書き出す、または出力するにはどうしたら良いのかという話題で盛り上がったのでメモしておく。
バージョン違いでもネタとして問題ないはずだが念のために作業環境を書いておく。Windows 7、Illustrator CS6〜CCでの話である。
Illustratorで解像度300を書き出すと画像サイズが大きくなる
今回の話の発端は、年賀状用のデータをIllustratorで作成し入稿用にJPEG画像、解像度300で書き出したところ画像が大きくなってしまうのは何故だろうという質問からだった。
入稿用にJPEG画像なのだという疑問をいだいた方に補足しておくと、印刷会社ではなく「カメラのキタムラ」に印刷をお願いするらしい。最寄りのカメラのキタムラでは、JPEG画像形式で解像度300、画像サイズははがきサイズでなければ受け付けてくれないとのこと。
そんな会話をしながら、Illustratorで100x100pxのドキュメントと正方形パスを仮に作成し、ファイル -> 書き出しからJPEG形式を選び、解像度300で出力した。カメラのキタムラにデータ入稿するためには、画像サイズは100x100pxで解像度が300のJPEG形式でなければならない。
だが、実際に書き出されたJPEG画像は画像サイズが416x416pxの解像度72のものだった。この結果からIllustratorでは解像度と画像サイズを維持したJPEG画像は出力できないということになる。画像サイズが大きくなったのもWindowsの画面解像度である72dpiに変換されたためだ。一辺100px、解像度300だった設定値が72dpiに変換されて4.16倍され画像サイズは416pxとなる。
そもそも解像度の概念がないIllustratorだが、画像サイズと解像度を維持したままJPEG画像を出力できないものか。このままではカメラのキタムラは受け取ってくれないだけだ。
Photoshopに頼る
自分たちのIllustratorスキルでは、画像サイズ、解像度を維持したままJPEG画像を書き出す方法はわからなかった。負け惜しみではないがおそらくないだろう。
そこでPhotoshopに頼ってみることにした。まず、Photoshopで新規ドキュメントを解像度300設定で作成し、Illustratorで作成したドキュメントデータをPhotoshopに読み込む。
ファイル -> 別名で保存からJPEG形式で画像を保存する。出来上がったファイルの画像サイズと解像度を確認するまでは安心できない。ファイルを右クリックして、プロパティから詳細情報を開いた。
画像サイズ100x100px、解像度 300 dpiのJPEG画像が見事出力できた。JPEGで形式で画像サイズと解像度を維持したままのデータ入稿をする場合はPhotoshopに頼ることをおすすめする。
余談だが、Web用画像形式にて保存は、今回のような場合使用してはならない。解像度を96dpiまで下げられてしまう。必ず別名保存から行う必要がある。
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