After Effectsで黒背景を切り抜く方法のメモです。炎や光などの実写系素材の背景は通常黒い背景が使用されています。明るめの合成で問題なければ「加算」でレイヤーを重ねれば問題ありませんが、黒背景の素材は炎や光だけとは限りません。
黒背景素材の黒背景を透明化して素材を切り抜く方法には2種類あります。黒背景を透過する専用のプラグインを使用して切り抜く方法と既存のエフェクトを使用して切り抜く方法です。
静止画であればPhotoshopやペンツールなどでマスクを作成して切り抜くのも1つの手です。
黒背景を透過させる専用プラグイン「Knoll Unmult」
黒背景を透過させる専用プラグインはRed Giant社から無償提供されています。After Effects用の有償プラグインを開発している会社のフリープラグインですので、仕上がりは凄くキレイです。
Knoll Unmultは、Red Giant Universeに統合され日本代理展のページからダウンロードできなくなりました。After Effects CC 2014以上でKnoll Unmultを使用したい場合は、Red Giant Universeを購入してください。
CS6以下で動作するバージョンは、Red Giantのウェブサイトからダウンロードできます。https://www.redgiant.com/support/installers/legacy/
日本ではプラグインの代理店のページからダウンロードできます。ダウンロードには名前、メールアドレス、簡単なアンケートに回答する必要があります。 https://www.flashbackj.com/red_giant/free_plugin/index.html
黒背景を透過させる「Knoll Unmult」以外にもいくつかの強力なフリープラグインがダウンロードできるので一度に複数のプラグインをダウンロード申請しておくと良いです。
既存のエフェクトで切り抜く方法
「Knoll Unmult」をインストールした方がきれいに黒背景を透過し素材を切り抜く事はできます。それでも会社のパソコンや制約がある作業環境下ではフリーのプラグインをインストールするにも時間がかかる場合があります。
そんな時こそAfter Effectsにもともとインストールされている既存のプラグインを使用して黒背景を透過させる方法を試してみてください。
「チャンネルコンバイナー:Channel Combiner」と「カラーマット削除」という2つのエフェクトを使用します。エフェクトを適応したら下記の様にパラメータを設定します。
参考: http://www.baaaf.com/neta_4.html
- 「チャンネルコンバイナー」の設定を、変更オプション「最大RGB」、ターゲット「アルファ」に設定する
- カラーマット削除を適応
チャンネルコンバイナーで黒部分をアルファに変換し、カラーマット削除で黒背景と切り抜きたい素材の色が混ざっている部分から黒(色)を除去します。
専用プラグインに比べれば多少見劣りしますが、黒背景をすぐにでも透過して切り抜きたい場合は有効な方法です。
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