After Effectsで作成した動画を高画質なavi形式、Quicktime形式のファイルで書き出したのは良いけど、書き出した動画ファイルを再生するとカクカクしてしまう。大抵の場合、高画質設定でファイルサイズ、ビットレートが肥大化してしまい使用しているパソコンの処理能力を超えてしまった場合、カクカクと再生されます。
ビットレートを抑える
高画質にしたいからといって色んなパラメータ、オプションの数値を最大にすればいいというわけではありません。ビットレートも考えて設定しなければ再生する機器の処理能力が追いつきません。本投稿では具体的なビットレートの設定方法、設定値は割愛し、動画ファイルを再生した場合にカクカク再生されるけど原因がわからないといった方に向けて、その原因とスムーズに再生させる方法を紹介します。
ここまで読まれた方は、とりあえずビットレートという項目の設定を変えればいいんだなという事はわかったかと思います。でも、ビットレートってそもそも何だろという方もいるかと思うので簡単にビットレートについて解説します。
ビットレートについて
スマートフォンやデジカメで写真をとっていたら記録媒体のデータ容量がいっぱいになってしまったなんて事、一度は経験ありますよね。データがいっぱいだからもわかるように電子機器はデジタルデータを扱っています。写真、画像だけでなく音楽、今回テーマとしているAfter Effectsからレンダリング出力した動画ファイルもデジタルデータです。
このデジタルデータの容量が多ければ高画質、高精細なデータである場合がほとんどです。そのデジタルデータを構成している仕組みの最小単位がビット(bit)です。
もう少し身近な単位にするとバイト(byte)があります。このバイトもデータ容量を表す単位です。パソコンのHDD、SSD容量やメモリ容量、SDカードの容量の単位はこのバイトです。2GBとか128GBとか電気屋さんへ行くと書いてありますよね。数字の後ろについているBがバイトを意味しています。通常、メガとかギガとか略して使用することが多いですが、バイトという単位を知らない間に扱っています。
ビットレートに話を戻します。いつの間にかバイトという単位の話になってしまいましたが、無意味にバイトの話をしたわけではありません。1バイトをさらに分けるとビットになるのです。ただ普段の数え方と違って8bitで1byteになります。
デジタルデータを扱う最小単位だということがわかってもらえれば、ビットレートとは、ビットのレートだということがわかりますよね。1秒間に送受信できるデータの量がビットレートです。1秒間にやり取り出来る容量が多ければ、その分高画質になるというわけです。
カクカクさせない書き出し設定
パソコン環境にもよりますが、納品データ等の高画質データは普通に再生するとカクカクしてまともに見れたものではありません。
「After Effectsで映像を書き出す際のおすすめレンダリング設定方法」でも扱っている書き出し設定もJPG設定以外はカクカクと再生されることがほとんどです。そんな時は圧縮率の高いQuicktime h.264を用いた設定をするとカクカクしない動画が書き出せます。高画質なデータはキレイな映像と引き換えに膨大なデータ量です。保存場所も取りますし、まともに再生できない場合がほとんどです。そんな時は劣化の少ない圧縮形式で動画を出力すると良いです。
ただ、どうしても高画質なデータを再生したいという方はAfter Effects上でプレビューをかけるという手段もあります。搭載しているメモリ容量程度の再生が行えますが、再生できる時間も短いのでカクカクさせないで動画データを確認したい場合は試してください。
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